サツマイモをつくる

家庭菜園

サツマイモは、誰でもが容易に作ることが出来る野菜のはずです。でも、私はなぜか失敗しちゃう人でした。今、それを乗り越え?何とか育てられるようになりました。サツマイモ作りは、要所を押さえれば、あとは、ほっといても育ってくれる有難い野菜。私の家庭菜園にはなくてはならないものです。しかも、いろいろな種類を作って食べ比べる楽しさも見つけました。

サツマイモをまともに作るためにしたこと

最初の頃の失敗

  1. つるを植えたものの、日照りの日々が続き、「仕事」がその頃忙しくて畑に行けず、つるを干からびさせたこと
  2. 立派な芋を作ろうと、肥料や堆肥が多すぎてつるだけ元気だったり
    土づくりがちゃんとできていなくて、つるもサツマイモも貧弱だったりしたこと

失敗は1番が多かったです。
つるの植えつけのころの根っこがしっかりするまでの湿り気は大切です。

肥料を過激にあげると、つるばかりが元気に伸びて芋が、しょぼかったこともありました。では、肥料を控えてと思い、やせた場所に何もしないで植えたら、それはそれで、貧相なものしかできない。

たくさんしました…失敗。

対策1 乾燥させない環境を作ってあげる…黒マルチのタイミング

芋のうねに黒マルチを張るのを雨上がりのときにする。(うねが水分をたくさん保っているとき)

この工夫で、いものつるを植えても、干からびてなくなっていくことは減りました。
ほどほどに芋もできるようになってきました。
雨があまり多いと畑がぐしゃぐしゃで大変なことになるので、表面がある程度乾いてきて中がしっとり状態の土がグッド。

対策2 適度な堆肥と肥料をあげる

肥料と堆肥はほどほどに施す。(今回は鶏ふんと過石17.5%を使用)
この2つが工夫。

肥料や堆肥の種類・施す分量については、私の家庭菜園のバイブル:家庭菜園びっくり教室を参考にしました。

つるの苗床から順次、つるを取って植えていくこと

お隣畑さんから教えてもらいました…イモのつるの苗床

畑のお隣さんのサツマイモは、毎年とても元気でとてもたくさんの量。サツマイモのつる、けっこう高いのになあ。どうやって作っているんだろうという疑問がふつふつとわいていました。このころは、ちょっと聞くのが恥ずかしくて・・・。

畑の様子は・・・👀。

お隣の畑では、サツマイモのつるを一度に植えつけていないようなんです。何度かに分けて芋の畝が増殖していく。どういうこと?

買った苗をとにかく植える。
育ってきたらそのつるを切ってまた植える。
しばらくしたらまた育ってくるので、切ってまた植える。
その連続です。
ちゃんと育つのか?

やってみました。
何とかそれでできました。
としたら、そんなに芋のつる買わなくても、大丈夫!

でも、このつるを切って植えるのはいつごろまでできるんだろう?と次の疑問。 

家庭菜園のバイブル:家庭菜園びっくり教室 によると

購入苗を再育苗するのがコツ”とちゃんと書いてありました。
刈ってきた苗をそのまま植えて育てるわけじゃなかったんだ。

そして、その時期は・・・
”植える時期は、霜の心配がなくなった5月初旬から7月の上旬までの間”
・・・これ頂きました。
”一人前の葉を3枚つけて切り一度しおれるまで放置する。
この手順で、苗は親から離れたことを自覚して発根の準備を始める。”
これぞ求めていた情報でした。
うれしくて、今年は、何度かに分けて植えこみをしました。
切った苗に、親から離れた自覚をさせていざ「自立」というわけ。
苗床のつるも掘り起こしたらちゃんと収穫ができた。よかった。
サツマイモに限らず、「びっくり教室」は頼りになる家庭菜園のバイブルです。ありがたい本です。

芋のつる

2019年、メインのチャレンジは、「つる床から順次つるを取って植えていくこと」だったので、買った苗は10本だけ。
それをつる床で育てて、つるが取れるようになったのを見計らい植えつける。
3うねがいっぱいになったらストップ。
植える時期が5月の終わりから6月の終わりまでと1か月の幅があったので、試し掘りから最終掘りまでに2か月の期間がありました。
すごく細くてか細かった試し掘りのころの芋と違い、2か月置いておくと、ずいぶん成熟するのがわかりました。

2019 芋からのつる苗作りもやってみる

お隣からのアドバイス。・・・
つる作りのことを聞いてびっくり。トンネル一つで、100本くらいはつるが出来ているそうです。試してみたい気持ちがむくむくとわいてきたデス。
温度管理と水分補給がコツなんだそうです。
                     ・・・やってみます。

サツマイモ(紅はるか)の健在なのを数個みつくろって植え、トンネルしました。完全にトンネルでこもらせてしまうと、中の温度が上がりすぎてつるがだめになってしまうことをお隣畑さんに教えてもらい、さっそく空気が少し入るように手を加えました。もう一つは水やり。あまりにもカラカラだったのでしっかりあげました。そして見守ります。
無事につるが出てきますように・・・。と願いを込めて

芽出しがしてないイモを植えたので、つるが出てくるまでに手間取り、取ったつるは少しでした。でも紅ハルカ、育ちましたよ。

サツマイモ

次の課題は、イモからの芽出し!

温度が得られないと、芽は出てきません。
こたつがいいと聞いていたけれど、家にこたつはないのです。

こたつがないなら冷蔵庫で温めよう

それは、冷蔵庫の上にのせること。そこは、ほんわか暖かくて、芽出しが進むんですって。これは、2020年に絶対やってよう。
芽出しを確かめたら、あとは、トンネルで保温して大切に育ててみますね。

水分補給も忘れずに。

試し掘り・掘りあげ

サツマイモの掘りあげ

2018年のサツマイモは、「べにはるか」。いもの表面の色が鮮やかでとてもきれいです。

土が固くて、掘るのは大変。(土をもっとよくするのはこれからの課題です。)

収穫適期は11月です。収穫して2~3週間で甘みがましてくるとのこと。本来食味の良い品種なので、試し掘りをした後は、もう少しそのままにしておくことにしました。

2019年は、安納芋を主に植えました。10月に入って 試し掘りを 。11月に入ってからは2回掘りました。 11月後半に掘りあげでした。 最後の方は、つるさしが遅かったのでかわいい大きさだったけれど、家庭用には十分でしたよ。

安納芋

10月の試し掘りで収穫した安納芋。安納芋を作ったのは初めてです。去年のベニハルカよりやや小ぶり。でも、収穫した直ぐにもかかわらずほんのり甘くておいしい芋でした。

鍬切れしてしまった芋があるので、まずはそれで味見。

安納芋は切るとこんな感じ。べにはるかの色とは全く別物

豚肉と一緒に煮たら、こんなにきれいな色になりました。

安納芋の煮物

この色なら、毎日の味噌汁に使っても、ぱっと明るい色にさせてくれるかなと思いました。

落ち着いた見た目の割には、食感も甘さもとてもいい感じでした。もう少し置いておくともっと甘みが増してくるので楽しみです。

改めて、家庭菜園の楽しみは・・・

サツマイモ三種素揚げ三兄弟

お試しでいろいろな種類を作って、
いただいたり、
差し上げたりしながら
それぞれの品種の違いをあじわえるのは素敵。
今年は3種類のサツマイモを楽しむことが出来ました。
うまくいかないことだらけでも、
やっぱり家庭菜園はいいですよ。

これからに向けて

つるさしがストレスなくできるようになったのが進歩です。
ずっとまえは、つるをたくさん買ってはたくさん枯らせていたもの。
何にも知らずにやっていたなあと思いますよ。

おかげさまは、お隣畑さんです。有難いことです。

お隣畑さんは、もうすっかり掘りあげて、畑がきれいに整地されています。
初めて食べる「かぼちゃ芋」をいただきました。
おいしくいただきます。
来年こそは、お返しできる野菜のある畑にします。

かぼちゃ芋…色がオレンジでとてもきれい。

そして、イモからの芽出しで、つるさしが出来るように育ててみたい。
がんばろう。
楽しもう。

三色おにまんじゅうをつくる
サツマイモがおいしくなった今こそこのお菓子の作りどき。材料は超簡単。サツマイモ・砂糖・米粉・小麦粉・塩…以上。素朴で、なつかしい味のお菓子。いつもと違うところは、3種類のサツマイモで作ったこと。おしゃべりしながら楽しくいただきました。