出来がそんなにいいと言えないけれど、日々のおかずやみそ汁の実に重宝するようになったサトイモ。味噌汁に少し入っているだけで、ほっこりするんです。
里芋には、親芋・子芋・孫芋と順番に芋が出来ていきますが、中でも小指の先ほどの孫芋・・・ひ孫芋と言いたいくらいの里いもが最後まで残って考えあぐねていたのです。
小さすぎて包丁でむいたらなくなりそう。かといって、包丁の背で皮をこそぎ取るのもめんどくさいし・・・と思って残っていきます。
キーワードは「きぬかつぎ」そして「皮ごとゆでる」
「きぬかつぎ」の調理からの発想で、皮ごとゆでてしまう。これにしました。ちゃんとした「きぬかつぎ」はもっときちんとした里芋を使って、上下を切りそろえ、蒸して作るようです。そうすると粘りが出過ぎず、甘味噌をかけやすいとのこと。今回は、粘っていいんです。粘りもごちそう。手軽に単純に小さな小さな芋が使えればいい。なので軽くゆでてしまう。そして着ている皮をつるりとはがす。そう、むくんじゃなくてはがす感覚。楽に皮がむけたので、そのままヒジキやニンジンと一緒に炒り煮にしてみました。青みは小松菜の残り2~3枚を刻んで。
私にとっては、里芋を使い尽くす新たな調理法になりました。もう里芋を掘ってすごく小さな孫芋が出てきても・・・「喜んで」と迎えてあげられる。
きっとプロの農家の方のところではあたりまえに使い尽くしている里芋だろうけれど、私には、新しい発見でした。
もう少し大きな芋で今度はき「ぬかつぎ」もやってみよう。
お鍋の布団は、今日もフル活用です。