リメイクは、ソーイング頭のストレッチ

ソーイング

リメイクにチャレンジ。麻のスカートと着物の裏布。茶系のスカートの布と朱色系の裏布がマッチしてとてもいい感じ。はたして、思ったようなパーツが切り取れるかで、ドキドキ。 使い勝手のいい実物のバッグを採寸して、思うようにできるのがだいご味。 思い通りにできたときには再生できた!という快感があります。リメイクは、新しい布で決まったように作る以上に、スリリングでソーイング頭をストレッチしてくれます。何と言っても新しい命を吹き込むんだもの。

リメイクは楽しい。

長いこと愛用してきた洋服類が別の形で息を吹き返す。捨てちゃおうかと迷っていたものが、新しく生まれ変わって役に立つようになるんですよ。まさに第2の人生じゃないですか。

この日は、友達のリメイクに参加。ひがな1日おしゃべりしながらの楽しいリメイクでした。

話をしながら作っている間に、どんなものが使いたいものなのかが見えてきて、それに合わせてアイデアが浮かんでくるのが楽しい。バッグの本も用意したのだけれど、この日は参考にしただけ。(ふだんは、重用していますけど)

定規を、実物に当てて計りまくる。
手にもったり、肩にかけたり、抱えたりしながら持ち手の長さを決める。
実際に入れるものの寸法からポケットの大きさを決める。
全て、使い手ありきなんです。
既製品にはできない技なんです。
それが、おしゃべりの中から引き出されて
1つの形に、アイデアと共にまとまっていく。

すごく、こころよい過程でした。

大好きなソーイングを、友達と楽しく1日中出来る日
なんて素敵な日!!

表布と裏布の色合わせでテンションアップ⤴。

スカートの生地は栗色の落ち着いた感じ。
着物の裏だった布は、茜色。

合わせたときに、とってもいい感じ。
色の相性ってすごく大事に思います。
落ち着いた着物に、オシャレな色の伊達襟(だてえり)をつけたようなイメージ

生地の色合わせが気に入ると当然ながらテンションアップ!
作っている間中、
「いい色合わせだよねえ」
連発していました。

リメイク手順

1.普段愛用している手提げを採寸して、寸法をあらい出す。

縦、横。
マチの深さ。
持ち手の幅、長さ、つけ位置。
ポケットの位置、大きさ。

メジャーや定規で、使い勝手のいいバッグにするための寸法を計りまくります。

2.布の強度から考えてデザインを決めていく。

生地は、やわらかい素材です。
ものを入れたときにある程度しっかりしていないと困るので、ポケットのつけ位置でカバーすることにしました。
片方は裏地につけた内ポケット。
反対側は表地につけた外ポケットです。
これで強度は、増加します。
接着芯などは、あえて、今回は貼りませんでした。

表地の強度では、やや心もとなかったので、持ち手はもう少し強い別布を利用しました。裏地はそのまま使用します。色合いがいいので。

3.大きなパーツから可能な場所で裁断する。

スカートの前生地から、表地が切り出せてほっと一安心。

着物の胴裏を利用した裏地は、横布でとることが出来ました。ぬいあわせてある箇所はほどかずにその近くをステッチ縫い。
それで、裏地も少し強さが増しました。

4.持ち手やポケットなどの小さなパーツから作り始める。

持ち手

縫い代を折っておいて、2枚を合体させるやり方で縫いました。

ひっくり返したとき、持ち手の太さがそろうのを優先させたかったため。

ポケット

こちらは、コースターなどを作る要領であらかじめ作っておいて3辺を縫い付けるだけ。
ただし、出し入れする口の端のところは三角縫いをして強くしておきました。

ポケットのふた

スカートの後ろについていたボタンをいかしたい!

ボタンのいかし方を試行錯誤したうえで、外ポケットの雨ぶた(フラップのようなもの)にすることを考え、即実行!

5.表地や裏地に適宜パーツを縫い付ける。

バッグの底

持ち手と同じ少し強度のある布を底に貼り足しました。すごくしっかりして、安心感があります。

持ち手

表地に縫い付け、あとで裏地と合体するときにはさみ込むようにしました。

ポケット&ふた

ポケット全面ではなく、隅のところにちょこんと付けた雨ぶたが楽しい。
ボタンホールもあけて、開け閉めが出来るようにしました。

これで、ボタンが活きました。

6.表地、裏地をそれぞれ袋に縫う。

縫い代1cmで縫いあわせます。
マチは8cmになるように底を縫います。
返し縫いもしっかり。

7.表地と裏地を合わせる。

表地と裏地がなじむように、マチの縫い代のところ・脇の縫い代のところをミシン縫い、または手縫いで荒く縫い合わせておきます。

マチの縫い代の部分

マチを縫ったところは、三角部分を1㎝位に立ち落として、表地と裏地の縫い代同士を合わせ、縫い代の真ん中ほどを縫い合わせます。

脇の部分

脇も、縫い代の中ほどを表地と裏地につれが出ないように確かめながら縫っていきます。
底の方から口に向けて縫うこと。
ときどき、表に返して、つれがないことを確かめながら縫うのが安心。したがって私は手縫いしています。

口の部分

持ち手の端が見えないようにカバーして、裏地をつけます。ここは、大切なステッチになるので、しつけ縫いをしてから縫うのがよいかと。

8.仕上げをする。

しつけ糸をとったり、アイロンがけをしたりして出来上がり。

今後に向けての課題

布の性質をよく考えて対処すべき
例えば、伸びやすいとか、厚みはバッグの強度としてどうかとか・・・。

特に、表地と裏地がある場合裏地を控えめにしてすっきりさせるのだけれど、表地が、伸びやすいときは、裏地の脇縫いを控えずに少し余裕を持たせておく方がよかったようです。

もし、裏地が余るようならきせをかけたようにして折りたたむだけで済むので・・・。

表地が余ってしまったときは、均一にタックなどを作ってデザイン化してしまうのも一方法かもしれない。

ま、ぴったり作れるのが一番なんだけれど、もし何か起こっても、そこから抜け出して作品を完成させる方法はいくらでもあるということ。

対処できる引き出しをもっと作りたいなあ。

また、こんな機会がもてたら幸せです。友達に感謝!!