パジャマ完成の最後の仕事は、ボタン付け。いつもは何気にボタンホールを作っているのに、今回は、男児用と女児用の2着を並行して作っているので、はたと手が止まってしまいました。掛け合わせの右前と左前のこと。女児はボタンをつけるのが左。男児は右。なんで?できれば、大きいパジャマは下の子が後で着られるといいなあという気持ちがあるので余計にそう思ってしまった。そこでまた、ウィキペディア!
ボタンの掛け合わせはなぜ男と女で違うのか
和服を着る際には、必ず右の身頃を肌に重ねた後に左の身頃をその上から被せる形にして、これを「右前」と呼ぶ。 なおその逆、つまり左の身頃を肌に重ねた後に右の身頃をその上から被せる形は「左前」と呼び、死体に死に装束を着せる際の着付け方となる。 帯や紐を使って着付けていくという特徴があり、洋服のような着脱に簡単なボタンやファスナーなどは使われていない。ウィキペディア
日本の着物は、現代では通常、男性用、女性用ともにその着物を着る者からみて右側の部分が手前となるように着付ける。これを、「右前(みぎまえ)」という。例外的に、死者に着せる和服のみは「左前(ひだりまえ)」に着せる。 これに対して、洋服では、男性用は「右前」、女性用では「左前」のものが一般的である。
どうもwikiだけではその所以がわからずもう少しググってみると、「大人ンサー」というホームページにヨーロッパの上流階級に起源があるという説が載っていました。とてもありがたい情報でした。
https://otonanswer.jp/post/7922/
欧州の上流階級に起源があるという説
塙さんによると、古代は男女共に「一枚の布」を体に巻いたり、穴を開けてかぶったりすることで「衣服」としていたため、デザインに大きな差は見られませんでした。しかし、11~12世紀ごろから欧州の上流階級の世界で、男女の衣服に明確な違いが現れ始めます。その後、13世紀ごろにボタンが誕生したといわれています。
「当初はボタンホールがなく、装飾品として洋服のあらゆる場所に取り付けられており、多いものではフロントボタンだけで30個以上の服もあったようです。その後、装飾としてだけでなく、着装しやすさを求めた結果、ボタンホールが生まれたのではないかと考えられています。ボタンホールの細工は14世紀欧州の宮廷服が起源であるといわれています」(塙さん)
しかし、ボタンとボタンホールが男女逆であることについては諸説あるそうです。
【欧州の上流階級説】
14世紀ごろの欧州において、縫製に手間のかかるボタン付きの服は、上流階級の人々しか身につけられない非常に高価なものでした。当時の裕福な女性たちは自分で服を着ず、使用人に服を着せてもらうのが一般的な習慣。そこで、対面から留めやすいようにボタンが左側(男性の逆)に付けられていたという説があります。
「絵画などにも描かれているように、当時の上流階級の女性が着ていたのは華やかで複雑な洋服であり、自分で着用するのが難しかったのではないかと考えられています。ボタンが左側に付いているのは、その頃の名残であるという説です」
なお、男性は自分で服を着ることが多かったこと、そして人口の大部分が右利きであるという想定から、着る側から見てボタンを右側に付ける形式が広がり、やがて一般化したとされています。
自分で服を着ることが当たり前の今、そして、人口の大部分が右利きとあれば、着る側から見てボタンを右側につけるのが自然かなと思ってしまいます。これは、いわゆる着物の右前ですよね。昔の武器の所持の関係とか、授乳の関係からという理由もあって右前が普通になったという説もあるようです。女子の左前は不便な感じがしました。男子服と女子服の区別には便利だと思いますが。
結局、大きいパジャマは左前、小さいのは右前で
結局、通常のように男女の区別をつけて大きいのは左前、小さいのは右前になるようにボタンホールを作りました。寝るとき着るものだし、どっちでもいいと思えばどっちでもいい。もし、こだわるようならと考えたのは、大きいパジャマを左前から右前に変えてしまうこと。
両側にボタンホール付けてしまえばいい!
見返しの合わせのところは、同寸法左右とも持ち出してあるので、左右対称になるように反対側にもボタンホールをつけてしまえばいい。そして、今まで使っていたほうのボタンホールは手縫いでふさぐ。そしてそこにボタンをつける。それだけで合わせ方が逆になるよねー。などと考えていました。これは、マゴちゃんが大きくなって、そういうオファーがあった時のことですが。
なぜそう思ったかというと、生地が良質だったから。今までの生地は暖かいからという理由でそれにして、作っているときもこれは小さくなったらそれで終わり。そう感じる布なんです。でも、今回のオリショーJr.さんのは、小さくなったら、その布をリメイクしたいと思えるんですよね。綿100%なことと、手触りのよさからね。
パジャマ完成
二着を同時に作ったことから、ボタンの掛け合わせの起源が少しだけわかりました。(ありがとうございました!)
胸のポケットは、どちらもやっぱり左につけましたよ。右利きならそのほうが使いやすいもの。そこに男女の区別はいらないよね。大きいパジャマが110cm×3mでは、できない問題も、別布使用と、ズボンの切り替えで無事解決。よかったよかった。
ただいまは、チュニックを作り始めています。自分用。これ以上暖かいのはないでしょという感じの、着るとぬいぐるみになっちゃいそうなチュニック。私はチュニックで丸くなる♪(ねーこはこたつで丸くなる)ちゃんちゃん。