何かを使うときに一度に使い切る方法と、使いまわしをする方法があります。最近の味噌汁は、使い切り。全部を人数分に盛りきって終わるように作る。煮えばなが一番おいしいから。でも、素材の使い方になると違います。例えば、大根。みそ汁の実にする。残りを大根おろしに使って、つきたてのお餅をいただく(昨日)。外で干して切り干し大根にする。その切り干し大根は、煮物やまたまたみそ汁の実に。それぞれ全く別の食感が味わえます。使いまわしは、奥が深い。工夫することで、1本の大根が何倍にも豊かに味わえます。…大根もちもまた、別物ですね。この変身の仕方は実に楽しい。
甘塩の鮭3切れ
3切れの塩サケ。2枚を使って先日は、鮭雑炊を作りました。土鍋を使ってほっこり。少し残ってしまったので作りすぎたかなと思っていたところ、マゴちゃん裁ち、少し時間をおいて「食べたい!」と言い出しました。あとで土鍋をのぞくと、すべて平らげてありました。よかったよかった。美味しかったんだね。
残りの1枚は、ミニホタテやハムとコラボして、シチューに。白い色のルーにサケのサーモンピンクが映えます。黄色いニンジン、普通のニンジン、初物で収穫したブロッコリー…本当にきれい!使いまわしたおかげで、2回しっかり楽しめました。
「ついで仕事」で、やわらかくしておいた小豆
一度茹でこぼしてから、圧力鍋にかけておくだけ。つきたておもちを食べるため用です。甘さは自由なので控えめに調節します。使う材料は小豆と砂糖と塩、それだけ。そこを焦がさないように木べらでゆったりとかき混ぜます。少しゆるいくらいで、火からおろし置いておくとちょうどよい固さのあんこになります。味見を何度も楽しみながら作りました。
おもちにつけて食べてもまだまだ余るあんこは、この後、お汁粉に変身する予定です。寒くなってきているのであったまります。これも一つの使いまわし。
使いまわしは、経済的&豊か&楽しい
昔、マゴちゃんが生まれる前に体調を崩している娘のところへ行って茶わん蒸しを作ったことがあります。その時は、いちから材料をそろえてのことだったので、改めて茶わん蒸しにいれる材料に驚いたことがあるんです。「こんなにいろいろいるんだ!」
家で普通に作るときは、ありあわせで作ります。卵さえあればなんとかなっちゃう。エビチリに使うときのエビを少し残しておくとかすれば、エビが2回全く違う料理で楽しめる。家庭の中では、そのためだけに用意することより、工夫して使いまわしていくことのほうが多いと実感している今です。
使いまわしは、経済的だし、豊かさが増えるし、工夫してみんながうれしくなるのは、いいよね。
もっともっと見つけてみよう、使いまわしのバリエーション。
そういえば、使いまわしができるのは食べ物だけじゃない。布も、音も・・・いろいろやってみよう!!
楽しい。楽しい。