遠出、富士山、秋の七草

日々のことetc

秋の七草

名月が見られるはずの日は少し遠出を。走行中富士山が眺められたのは、ラッキーでした。まわりの風景にいっそう秋が感じられました。

1つめは、ハギの花。家の近くでも少し、花をもちはじめたのを見かけていましたが、その何倍も色づいていてみごとでした。派手さはないけれど素敵です。ススキの穂も風に揺れて秋を楽しんでいるようです。撫子も、控えめなんだけれど、楚々として咲いていました。秋の七草は、食べられないけれど風情があって季節のうつろいを静かに伝えてくれます。(おっと、くずの根は、食べられましたね。しかも高級品。なかなか買っては使えないです。道端にくずの花がいっぱい咲いているときには、この根っこが全部活かせてくず粉が採れたらすごいのになあと妄想することがあります。…食いしんぼなんで)

 

山上憶良が秋の七草を詠んでいました。

秋の野に 咲たる花を 指折り かき数ふれば 七種の花     (万葉集)

萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花    (万葉集)

花言葉を調べてみると、奥ゆかしさがいっそう感じられました。その中で、興味深かったのは、オミナエシとナデシコ。オミナエシは、女郎のことばから遊女のようなイメージを抱いていたけれど、全く違った!女郎は貴婦人をさし、へしは、めしつまり女めしのイメージ黄いろい粒粒が粟に似ているので、粟めしを意味するという説があるようです。同じオミナエシ科の中に男郎花という白い花もあり、こちらは力強い感じなんだって。それで白飯を意味するそうですよ。また、ナデシコの花言葉を見ると、可憐な純情とかあるのに、合わせて、大胆という言葉があったりするのも面白い。内に秘めている強さですかね。大和なでしこという言葉がうなずけます。

萩の花・・・ハギ

思案 内気 柔らかな心

尾花・・・ススキ

心が通じる 生命力 

葛花・・・クズ

活力 芯の強さ 思慮深さ

瞿麦の花・・・ナデシコ

可憐な純情 思慕 無邪気 大胆

女郎花・・・オミナエシ

美しさ 美人 心づくし

男郎花は

野性味 慎重 賢明

また藤袴・・・フジバカマ

   あの日を思い出す ためらい 優しい思い出

朝貌・・・キキョウという説が有力

   変わらぬ愛 気品 誠実