静かにお盆の迎え火を焚きました。今年は、みんなで集まることをやめました。お墓へのお参りもそれぞれで。棚経と言って、檀家に1件ずつお経をあげに来てくださることもありません。インターネットを使って動画にあげたものを利用するようです。我が家は、いつも通り自分たちで般若心経をあげます。
数日前からの盆飾り準備
お盆の数日前、合同施餓鬼があります。家族で亡くなられた方がいるときや特別に希望する家は、個別の宅施餓鬼のお参りをして頂きます。
そのときに、施餓鬼旗をいただき、精霊棚に飾ります。(紐で等間隔につるす)
今年は、8枚の施餓鬼旗ですが、来年から5枚になるようです。それぞれに仏様の名前が書かれていて、餓鬼を救ってくださるそうです。
恐怖を取り除き、心身を潤し、飲食の楽しみを感じさせてくださる等々
- 釈迦如来
- 阿弥陀如来
- 大日如来
- 宝勝如来
- 阿閦如来
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これらの仏様が救ってくださることを調べていくと、
生きていくうえで、恐怖や心身の苦しみにさいなまれることなく、ほどほどに飲んだり食べたりすることを心から楽しめる。豊かさは、まわりと分かち合い、心を穏やかにして過ごしていける。これがどんなに幸せなことかを語っているような気がします。(私見ですが・・)
迎え火
13日の夕方に、お墓に出かけお参りをして松焚きをします。これが迎え火。その後家に帰って,門先で松焚きをします。
お精霊様が、馬に乗って急いで我が家に来てくださいます。馬に乗ってくるのも、牛に乗って帰るのも、迷わないで来られるように、帰られるようにということからだそうです。
今年は、キュウリもナスもちゃんと育っていなくて、出来合いの人形を飾りました。来年こそ、みずみずしい牛と馬を作りたい。
迎え火のときは、お水でお迎えをします。(これは、母から教えてもらっていたこと)
お迎え団子もお供えします。
お精霊様のご飯
経木という15cm四方くらいの木の薄い板をお盆代わりにしてお皿や箸をのせ、お精霊様にご飯を差し上げます。
特別なものではなくて、普段普通に食べているもの。
そうめんだったり、ナスとピーマンの煮物だったり、キュウリの酢の物や日本そば。かぼちゃの煮物も作ります。味めしと言って、五目御飯も母がよく作ってくれたものの1つ。これも作ります。その年によっていろいろですが、野菜を使った普段のものです。
日本そばは、父の大好物でした。
14日と15日の朝、昼、夕の食事を供えて、最後には夜食としてサツマイモをふかします。
帰り道のおやつということでしょうか。
ご飯を供えたときには、必ずみんなで般若心経を詠んでお参りします。
いつの間にか、マゴちゃんはそれで般若心経を覚えてしまったようです。
(マゴちゃん2は、おりんを鳴らす役です。)
送り火
15日の夕方に、送り火を焚いてから、家族でお墓へ。お墓でも送り火を焚いてお参りをします。牛の乗り物に乗ってお精霊様がゆっくりと戻っていかれます。
おんぷのたねnote
静かな静かなお盆です。
人が集まることのないお盆は、今までで一番静かなお盆です。法事に関わるときは、親戚が久しぶりに顔を合わせて話が出来るにぎやかなひとときだったのに。
いつも通りの普通って、改めて大切なものなんだと思う。
このお盆は、静かにお参りをしましょう。
いつもみんなを見守っていただいてありがとうございます。